実際にそのフリーソフトを使ってストップモーションアニメを作ってみたので、使い方とアニメ作成方法をご紹介したいと思います。
・Webカメラ - Wikipedia
・ストップモーション・アニメーション - Wikipedia
当サイト関連記事:
・ネット上でGifアニメが作成できるサイト「GIFMAKE」の使い方
・プラレールのレイアウト作成をコマ撮りしたらこんな感じになりました。
■YouTube - フリーソフトを使ったコマ撮りストップモーションアニメ - Stopmotion
http://jp.youtube.com/watch?v=UbxuFGj5oVY
テスト的に作ったストップモーションアニメのサンプルムービーです。赤のロッテ・ガーナチョコレートは後に紹介するソフトTrickfilm Camで、茶色の明治チョコレートはHelium Frog Animatorで撮影しました。撮影後は家族みんなでおいしくいただきました。
■TAM Music Factory ~MIDI,MP3,効果音などの音の素材屋さん~
http://www.tam-music.com/
動画内の音楽はTAM Music Factoryより、tamflash1.mp3をお借りしました。ありがとうございました。
これから解説するコマ撮りソフトの使い方は長い記事です。つづきをどうぞ。
パソコンにUSB接続したWebカメラをコマ撮りソフトが認識して、画面で確認しながらソフト上のシャッターボタンを押して(クリックして)いくという作業で進めます。
うちにはWebカメラがないんですが、押入れにあったFinePix F401が使えました(参照:FUJIFILMのデジカメ「FinePix F401」の不具合)。
F401にはWebカメラ(PCカメラ)機能があります。「MENU」⇒「SET-UP」⇒「USB設定」で「カードリーダー」に初期設定されているので「PCカメラ」に切り替えると、Webカメラとして使えます。もう一台あるF31fdには残念ながらWebカメラ機能はありませんでした。
未確認ですが、もしかしたらIEEE1394端子があるパソコンの場合、IEEE1394接続(FireWireまたはi.LINKと呼ばれる)のビデオカメラでも認識されるかもしれません。
・IEEE 1394 - Wikipedia
たくさんの種類のストップモーションアニメ用ソフトがレビューされている海外サイトより、2つのソフトにしぼりました。シェアウェア(有料ソフト)や、デモバージョン(期間限定制限などの体験版)は省いて、フリーソフト(無料)のみダウンロードして試してみました。
■コマ撮り研究所: コマ撮りアニメの作り方(PCソフト)などを紹介している海外のサイトを少し紹介!!!
http://komadori.seesaa.net/article/33992293.html
こちらのブログの記事が役立ちました。ありがとうございました。こちらで紹介されている最後のリンクが、下の海外サイトです。
■Stop Motion Software & Tools :: Review
パソコンでコマ撮りするのに役立ちまくりな記事です。英語はチンプンカンプンですが、このページで、キーボードから[Ctrl]+[F]で「Free」と入力してフリーソフトを検索しました。
その中で「これは使える」と感じたソフトが「Trickfilm Cam」と「Helium Frog Animator」です。
下にダウンロードページと操作方法をご紹介します。
ダウンロードしたら「+Lhaca」などの解凍ソフトで解凍して使います。解凍先はデスクトップに設定するのが分かりやすくておすすめです。
1つ目の方法「Trickfilm Cam」で撮影する

■Software Trickfilm Cam
(2010.7.9修正追記)ダウンロードページのリンク切れを確認したのでリンク修正しました。ページ右側にあるオレンジ色のアイコン(Downloadと書いてある)をクリックするとダウンロードに進みます。
このTrickfilm Camは、連続して静止画を撮影する機能しかありません。ストップモーションアニメ動画に変換するには後に紹介するTMPGEncなどを使わなければなりません。
Trickfilm Camを起動する前に、やらなければならないことが2つあります。
まず、撮影する画像の保存フォルダを作成しておきます。フォルダを選択するときに面倒になるので、あまり深い階層に作らないほうがいいです。
それから、フォルダ名は文字化け防止のため半角英数にしたほうがいいです(海外ソフトため)。マイコンピュータからCドライブを開いて適当な空白のところで右クリック⇒新規作成⇒フォルダ、というような感じで作成します。
2つめに、USB接続のWebカメラをつなげて電源を入れておきます。これで準備完了です。
スタートメニューまたはデスクトップ画面にアイコンが作成されるので、どちらかをクリックまたはダブルクリックで、Trickfilm Camを起動します。
起動したらAufnahmeをクリック、すぐにWebカメラが認識されて映像が映ります。次に設定です。保存する画像形式はJPGを選択してください(下に紹介するTMPGEncでPNGが未対応のため)。そして[Ordner...]ボタンを押して、先ほど作成しておいたフォルダを選択します。
これで撮影開始できます。[Snap]ボタンをクリックして撮影します。すると右に撮影した静止画ファイルがリストに追加されていきます。画面には1つ前に撮影した画像の残像が映るので、スムーズなアニメーションを作るのに役立ちます。
このソフトの残念なところは、動画に変換する機能が無い点と、撮影した静止画ファイルが連番ではないところです。ファイル名は日時(ミリ秒単位?)で保存しているらしく、連番ではありません。この後に動画に変換するためのソフトTMPGEncを使いますが、TMPGEncでは連番でなければ変換されないんです。
そのため、次のリネームソフトが必要になります。
■FileRenamer2000(Windows95/98/Me / ユーティリティ)
ファイル名を連番に変換するフリーソフトです。操作方法は難しい設定はしないで大丈夫です。以下に解説する「⇒」は「次へ >」ボタンに置き換えて進んでください。
「定型処理ウィザードへGo!」ボタンをクリック⇒「単純連番リネーム」または「フォルダ名+連番リネーム」⇒フォルダ選択、[ファイルを表示する]ボタンで確認⇒連番桁数の設定(画像が1000枚以下なら3桁というように)⇒[リネームプレビュー]で確認後、[リネーム実行]で終了です。無事変換されているか確認してください。
■TMPGEnc 無料版ダウンロードページ - TMPGEnc Net
http://www.tmpgenc.net/ja/j_download.html
BMP・JPEGからAVIまたはMPEG動画を作成する定番フリーソフトです。
起動すると最初にプロジェクトウィザードが出ますが、キャンセルをクリックします。
上部メニューから設定⇒環境設定で「連番ファイルを一本のムービーとして開く」にチェックして、映像ソースの右側「…」をクリックして連番画像ファイルの一番最初のファイルを選択するのがポイントです。そして[圧縮開始]ボタンをクリックで完成、上部メニューからファイル⇒ファイルに出力⇒MPEGファイルまたはAVIファイルを選択、で動画が保存されます。
静止画と同じフォルダにストップモーションアニメ動画が出来上がっているので確認してください。
■連番画像ファイルを動画に変換する方法(TMPG Encを使う) - Poser覚書
TMPGEncの操作方法解説はこちらが詳しいです。
2つ目の方法「Helium Frog Animator」で撮影する

http://www.heliumfrog.com/
ページを開くと上部にカエル画像があるので苦手に人は注意。左メニューのDOWNLOAD HEREクリックでHelium_Frog_2_02.zipがダウンロードされます。
解凍して出来たフォルダの中のHelium_Frog_2_02.exeをダブルクリックで起動します。するとLOADING表示中にUSB接続されたWebカメラを読み込みます。無事認識されてWebカメラの映像が映ったらCONTINUEをクリックします。もしWebカメラが接続されてなかったり電源が入ってない場合はソフトが自動的に終了するので、わかりやすいです。
まずSETTINGをクリック、そしてSave DirectoryのSelectを押して、保存先フォルダを設定します。完成した動画ファイルのあるフォルダにアクセスするのに深い階層だと不便なので、Trickfilm Camのときと同様に、Cドライブの直後などに半角英数でmovieなど名前でフォルダを作っておくことをおすすめします。
今回は他の設定は特にいじらずに撮影しました。Recap Loopの初期値15 framesというところは、たぶん1秒間に表示する枚数だと思います。設定が終わったらCONTINUEをクリックです。
これで撮影開始できます。カメラマークを押すとシャッターです。1枚手前の画像の残像を表示するには、下のバーの左にある"丸に矢印のマーク"をクリックです。解除も同じボタンです。
すべての撮影が終わったら、×マークで終了です。保存先フォルダの中に、自動的に動画に変換されたAVIファイルが出来てます。Trickfilm Camのように他のソフトで動画に変換する必要がないのが便利ですね。
問題は、静止画が保存されないことです。その為、撮影中にうっかり2回シャッターを押してしまっても、訂正が出来ません。Trickfilm Camの場合は静止画で保存されるので、もし間違えて撮影したコマがあっても、後でマイコンピュータで保存先フォルダを開いて間違ったコマを削除すれば済むんですが・・・。
このように、Trickfilm CamとHelium Frog Animatorは一長一短な特徴があり、非常にオシイです。どちらのソフトもかゆいところに手が届かない(笑)。まぁフリーソフトなので仕方がないですね。
それからWebカメラでコマ撮りするソフトがダメなポイントは、ズーム出来ない点と、画質が悪い点です。Webカメラモードでもズームが出来るデジカメがあるかもしれませんが、FinePix F401では出来ません。動画モードになって画質も落ちます。
IEEE1394接続のビデオカメラが使えれば機器側でズームが出来るし、画像もきれいだと思います。どなたか、IEEE1394接続を試してみた方は報告していただければうれしいです。
その他のソフト
■stopmotionanimation.com forum - Viewing topic #3490 - Newbie and software
おまけで3つ目のフリーソフトをご紹介します。一番初めに試したソフトですが、シャッターボタン(Grab/Add Frame)を押してから更に確認ボタンを押さなければならない点と、Webカメラからの映像を取得する操作(メニュー⇒Live)がややこしい点が使いづらいので、このソフトはパスしました。
Trickfilm Camのような静止画を撮影するだけのフリーソフトは、国内では下のようなソフトが見つかりました。2つ目のTwain2ImageFileのように高画質で撮影できるソフトもあるので、上で紹介したソフトの画質に満足できない方は試してみるといいかもしれません。
■anergin(WindowsNT/2000/XP/Vista / ハードウェア)
■Twain2ImageFile(Windows95/98/Me / ハードウェア)
■MyCamera(WindowsNT/2000/XP/Vista / ハードウェア)
市販ソフトでは「CLAYTOWN」が高機能で良さそうです。画像と画像の間を自動で作成する「自動中割り機能」があります。Amazonでも評価が高く、コメント欄に接続できる機器の情報もあるので、興味のある方はどうぞ。
▼おまけ
■AVIMaker(Windows95/98/Me / 画像&サウンド)
TMPGEncのように静止画をAVIムービーに変換するフリーソフトです。BMP画像だけの対応ですが、JPG形式をBMP形式に一括変換する機能もあります。レタッチ(ガンマ補正、コントラスト、色調、シャープネス、ぼかし、ネガポジ反転、モノクロ変換)が一括変換で出来るので、映像に効果を加えたいときに使えそうです。
▼おまけ2
Mac用のコマ撮りアニメーションソフトも見つけました。マックを使用されている方はこちらをどうぞ。
■[N] ストップモーションビデオの作り方
http://netafull.net/lifehack/015104.html
■[N] ストップモーションビデオ作成ソフト「FrameByFrame」
http://netafull.net/macsoft/025718.html
■Stop motion on Mac | コマ撮りソフト AnimAide
http://blog41.kim-koubou.com/?eid=1027672
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