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画像は45枚あります。長いですよ。

こちらがペットボトルで作ったハンディ掃除機(改良前)です。モーターでファンを回して吸い込む風を作り、飲み口に取り付けたホースの先から、細かいゴミを吸い取る仕組みです。

画像内に入れ忘れたモノもありますが、ハンディ掃除機の材料と道具です。
炭酸飲料の1.5Lペットボトル(ペットボトルは炭酸飲料のほうが頑丈に作られているので)、アルミ針金、ターボファン、電池ボックス、モーター、配線ケーブル、グルーガン(ホットボンド)、ドリル、プラスチック用接着剤、クッション付きプラスチック用超強力両面テープ、カッターナイフ、ハサミ。
画像にのせ忘れた材料と道具は、発泡スチロール、ホース、シルバー色ガムテープ、スイッチ、金魚アミ、クラフトナイフ、キリ、テーパーリーマー、油性ペンといったところです。
他には、使い方表示や飾り付けデザイン用に、シールや色マジックがあると良いです。

まずペットボトルの底に穴をあけます。緑色マジックで目印を書きました。
ちなみに改良版では、吸い込む風を強くするため、穴の数を倍にして穴の径も大きくしました。

ドリルやテーパーリーマーで穴を広げるときに滑らないように、目印にキリで穴をあけます。

キリで穴をあけた所をドリルで広げます。
関連記事:タミヤ電動ハンディドリルの中身を公開。穴あけ加工方法についても調べました。

タミヤのドリルを使いましたが、穴が小さいのでテーパーリーマーで穴を大きくすることにしました。

テーパーリーマーを穴にさしこんでグリグリすると穴が広がります。これは便利。

次に、掃除機の本体となるペットボトルの全長を短くするため、真ん中の切り取る部分に油性ペンで目印を書きます。

カッターナイフとハサミを使って目印のところを切り取ります。

目測で適当に決めて切りました。すみません、長さを記録するのを忘れてしまいました。敷いているカッターマットの1cm間隔の目盛で大体の長さが分かるでしょうか。真ん中は不要な部分です。

次に、掃除機の動力の部分を作ります。モーターはマブチモーターRE-280RAを使いました。付属のモーターベースとプーリーは使いません。吸い込む力を強くしたいので出来ればもっと強力なRS-380PHモーターやRS-540SHモーターが使いたかったですが、夏休みの工作で価格が高い部品を使うのもどうかと思い、格安なRE-280RAにしたというわけです。

ペットボトルのキャップをモーターの台座にします。モーターの配線が円の対角に出ているので、キャップに切り込みを入れて配線が通るように目印を書きます。

キャップに書いた目印に配線を通す隙間を切ります。カッターを使ってもいいですが、万能金切バサミを使ってみたらサクッと簡単に切れました。

このようにペットボトルキャップにモーターを入れて台座にしますが、隙間があってスカスカなので、隙間に接着剤を流して固定します。
ちなみに、モーターをRE-280RAではなくRS-380PHモーターやRS-540SHモーターにした場合は、台座のペットボトルキャップには入らないかもしれません。

モーターと台座の接着にはグルーガンを使いました。

このようにグルーガンで固めましたが、ハンディ掃除機が完成して試運転しているうちに外れてグラついてきてしまったので、プラスチックと金属に対応した接着剤で接着し直しました。

ファンの部品には、「ターボファン M 右回転」というハンディ掃除機にピッタリな商品をみつけました(埼玉県幸手市にあるホームセンター「ジョイフル本田」で買いました)。

プラスチック用のクッション付き超強力両面テープを使ってモーターをペットボトルの底に固定します。

雑ですが、クッション付き超強力両面テープをこのように貼ります。

モーターの配線に延長する配線を結線して、ペットボトルの底にあけた穴へ、中央より少しずらして配線を通し、モーター&ファン付き台座を慎重にペットボトルの底に貼り付けます。

配線はこのように真ん中より少しずらした位置の穴に通します。

両面テープをしっかり貼り付けてモーター&ファンが固定されました。

このファンが回転してゴミを吸引するわけです。

スイッチと電池ボックスをモーターに配線します。
使用したスイッチはこちらのスライドスイッチです。

次に、ゴミを受け止めるアミを作ります。先ほどのクッション付き両面テープを、モーターを付けたペットボトルの上部より2cmほど下に貼り付けます。片側のシールは剥がさないでそのままです。

100円ショップで買ってきたアルミ針金をペットボトル内径に合わせて丸めます。固定はしません。

初期型は三角コーナー用アミを使いましたが、完成版では目の細かい金魚アミに替えました。

針金に合わせてアミを切り取り、接着剤やセロハンテープでこのように貼ります。

アミはこのようにクッション付き両面テープの上に乗せる感じです。

ペットボトルの上側にこのように切り込みを入れて少し広げ、モーターが付いたペットボトル下側と合体するときに合わせやすいようにします。

合体するとこのようになります。ホースを取り付ければもう掃除機としてゴミを吸い込むことができます。

参考にならないかもしれませんが、ホームセンターでホースの切り売りで入手しました。ちょうどペットボトルの飲み口にピッタリ入る太さのホースをみつけて、お風呂あそび用に使っていたモノです。

発泡スチロールで台座を作りました。片側をペットボトルの丸みに合わせてカッターナイフで加工して、クッション付き超強力両面テープで貼り付け、シルバー色ガムテープで飾り付けしてあります。

台座は横から見るとこの位置です。ペットボトル上部と下部に付けます。下部のほうは電池ボックスを付ける為、発泡スチロールの台座は厚みを薄くしてあります。

スイッチは下部の台座の発泡スチロールを削って埋め込みました。また、モーターと電池ボックスをつなぐ配線が長すぎた為、切ってつなぎ直し、シルバー色ガムテープで配線を目隠ししてあります。

発泡スチロールを加工して作った持ち手をクッション付き超強力両面テープで取り付けて、とりあえずですが「ハンディ掃除機」の完成です。

改良版は、クッション両面テープの位置を少し下げて貼り直し、一周貼る必要はないことに気付いてこのように5枚ほど貼り、アミが落ちないように二重にしました。

このようにクッション両面テープは二枚重ねにして貼ってあります。例によって内側のシールは剥がしません。

三角コーナーのアミは粗くて細かいゴミが素通りしてしまうため、金魚アミを買ってきて付け替えました。それから、アミを掃除機にセットしやすいように針金にU字のツマミを付けました。参考にしたYouTube動画もよく見たらこのようになっていました。

上部の差込み口にナナメの切り込みを入れて、ライターの火であぶって少し広げ、合体しやすいようにしました。

「取りはずし」と「ゴミすて」の表示をシールに書いて貼りました。

分離した状態はこのようになります。

ペットボトルの底を下にして自立するように重さのバランスを取るため、取っ手のハンドルに電池を2本埋め込みました。

このように立てて置くこともできます。

ハンディ掃除機の完成です。乾電池2本で吸い込む力はあまり強くありませんが、紙を細かく切って吸い込みテストしたところしっかり吸い込み、中でゴミがぐるぐる回るようすが見られました。
以上、ペットボトルを使ったハンディ掃除機の作り方でした。金魚アミに交換したところからの改良は、「発明創意くふう展」に選出された為でした。先生から手直しのお願いをされて(明後日までに直して提出してくださいとのことで)、”上を下への大騒ぎ”の改良でしたが、間に合ってよかったです。
追伸
超強力両面テープを剥がすのがいちばん大変でした。
