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ハヤカワ文庫SF『火星の人』上下巻。著作者アンディ・ウィアーがウェブサイトで連載していた『火星の人』が人気となり出版、映画化されたそうです。

軽くあらすじを。
宇宙飛行士の主人公マーク・ワトニーは仲間といっしょに火星を探査中、アレに巻き込まれてアレがアーなって死んだと勘違いされ、火星にひとりぼっち置き去りにされてしまいます。これからどーなるの。どーするの。食べ物は? 水は? 救助されるの? NASAと連絡を取る方法は?
しかし超絶ポジティブである主人公マーク・ワトニーは、エンジニアであり植物学者でもある全知識を使って問題を一つひとつ解決、アレがアーなって最終的にアーなります。
ちなみに、実際にNASAの火星探査計画で活躍したマーズ・パスファインダーが物語に登場します。マーズ・パスファインダーは1997年7月4日に火星に着陸、同年9月27日に通信途絶するまで約3ヵ月、火星の画像や気象観測データを送信してきました。
・マーズ・パスファインダー - Wikipedia
しっかり科学的考証がなされている感じで感心して読みましたが、Amazonカスタマーレビューによると、肝心な植物学の部分で突っ込みどころがあるとのことです。個人的にはどうでもよく、物語に感動しておきたい気分ですが。
火星の人(ハヤカワ文庫SF)
アンディ・ウィアー (著), 小野田和子 (翻訳)
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)
火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)
というわけで感想。
主人公マーク・ワトニーは面白いヤツです。仲間が置いていった役立つ私物をあさってユニークにケチをつけたり、全世界に生中継されたNASAとの文字通信で「見て見て! ×××× -> (.Y.)」(ペケマーク部分は自主規制)と発信したりします。
主人公マーク・ワトニーは知識豊富なヤツです。救助されるまでの食料が足りないため、化学変化で水を作り出し、火星の土で作物を育て、必要な機材を改良し、壊れた物を直します。
そして主人公マーク・ワトニーはポジティブ思考なヤツです。とにかく行動し続けることに感動しました。自分以外に誰もいない火星にひとり取り残されたことを知ったら、人はどんな心理状態になるでしょうか。僕だったらガ~ンとショックに打ちのめされてふさぎこみ、ただ残された食料を消費していき最後には餓死、という結末になっていることでしょう。
地球で待つ仲間や火星探査クルーたちの協力にも大変感動しました。大失敗もありますが、見事なチームワークで乗り切っていきます。
・・・と、どこまで書いて良いのでしょうか。この程度ならネタバレにならないでしょうか。感動の「圧」のままにここまで書いてきて心配になってきました。まだ読んでいない人ごめんなさい。SF小説『火星の人』、おもしろいです。ご近所中に響きわたる大声で「この本おもろいで~!!」と叫ぶ感覚でおすすめしたいと思います。
(追記:2016.2.8)
映画も観てきました。下記リンクに思いっきりネタバレで感想を書いたのでご注意ください。
・映画『オデッセイ』を観てきました。感想です。(ネタバレ大あり)
