燻煙でいぶして食材を美味しく変身させる「燻製料理」にチャレンジしてみました。燻製チップとカセットコンロを用意する他は100円ショップの材料で簡単に燻製が作れます。できればザラメ糖もあると良いです。
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インターネットで燻製の作り方を調べたら無性にやってみたくなり、お正月休みに妻の実家におじゃましたときに、燻製道具を作る材料や食材を持ち込んだのでした。広い庭がないとキビシイかなと煙を心配して自宅では躊躇していたんです。すみませんねぇ。

まずはキッチンペーパーで水分を軽く拭き取った食材を用意。蒸しホタテは塩コショウをしてバジルも振りかけました。

シシャモとハムとカマンベールチーズも用意して乾かします。乾かす方法や乾燥時間は季節によって違います。今回は1月で寒く乾燥した季節なので、比較的気温が低い玄関に約40分間置いて乾燥させました。用意できれば扇風機で風を当てておくのも良いそうです。また、暑い季節は冷蔵庫に入れて乾燥させるとのことです。

煙でいぶす燃料となる燻煙材の燻製チップ(スモークチップ)とスモークウッドです。ホームセンターのキャンプ用品売り場で売っています。今回、燻製料理が成功した簡単な方法では、燻製チップを使いました。また、両方ともサクラの香りを使いました。

段ボール箱でスモークウッドを使った方法も試してみました。その結果は失敗だったんですが、その過程を一応ご説明いたします。2リットルペットボトルが6本入っていた段ボール箱を使いました。あと燻製用の温度計が必要で(持ってくるのを忘れた)、食材によって違いますが燻製時間が3~4時間と、けっこう時間がかかる方法です。

段ボール箱の底にスモークウッドを置くスペースをあけて、段ボールに切り込みを入れて焼き網をセットします。

横から見るとこんな感じです。スモークウッドの入れ物はパウンドケーキ型を2つ、底同士を付けて段ボール箱の底が焦げるのを防ぎました。アルミ皿に石ころを敷くなど、方法はいろいろあります。

段ボール箱に鉄串を通して、中で乾燥させた蒸しホタテを刺していきます。

そしてこのように段ボール箱に貫通させてセット完了です。

焼き網のほうにはハムとカマンベールチーズ、鉄串を使ってシシャモも吊るしました。

スモークウッドを使う分だけ折ります。ちなみにご覧の通り、日が暮れてきました。時間が足りなかったのが失敗の主な原因なんです・・・。

スモークウッドに火を付けて段ボール箱の中にセットして扉を閉めます。

段ボール箱の上のフタも閉めてガムテープで留めて、燻製開始です。サクラの燻煙はこんなに良い香りがするんですね~。本来は燻製用温度計を使って温度管理しながら3~4時間かけます。
続いて、大成功した方法、100円ショップの材料を使った燻製方法をご紹介します。 コンロなどの熱源を使って高温状態でいぶす「熱燻」というやり方です。
⇒燻製 - Wikipedia
【100円ショップで買ってきた材料】
・小さい中華鍋(2個)
・小さい焼き網
・アルミホイル
【その他に用意した物】
・カセットコンロ
・カセットガス
・燻製チップ(さくら)
・ザラメ糖

カセットコンロにミニ中華鍋をセットして、アルミホイルで作ったお皿に燻製チップを敷いて、その上にザラメ糖を小さじ1杯ほど乗せます。ザラメ糖が底にあるとザラメ糖が先に溶けてしまって良くないらしいので、燻製チップとザラメ糖は混ぜないでおきます。ザラメ糖をつかうと飴色の艶が良くなるそうです。

シシャモを乗せた焼き網をセットして、もうひとつのミニ中華鍋を逆さにしてフタにします。

煙が漏れないようにアルミホイルで包んでカセットコンロを着火、強火でいぶします。UFOみたい。

煙が出てきたところで弱火に。美味しそうな香りがしてきて期待が高まります。煙の量は少ないので、住宅が密集している自宅でもギリギリ出来そうな気がしました。

7~8分でジュージューと音がしてきたので開けてみたらこの色! 美味しそうな色と香りに子どもたちが飛びつき、あっという間に無くなってしまいました。
一方、段ボール箱の燻製器を見てみましょう。

日が暮れて辺りが薄暗くなってきたので、仕方なく上蓋を開けて焼け具合を見てみたら、なんと生焼けでした。火を付けてから30分ほどと短い時間なので当たり前なんですが、温度計を用意してスモークウッドの量の調整も必要だったのではと思います。

シシャモも色が付かず、段ボール箱の中の食材はすべて中華鍋のほうで燻製し直すことにしました。寒くなってきたので大急ぎです。

先ほどご紹介したように中華鍋で燻製してこの通り。大急ぎで5分間の燻製なので焼き色は薄いですが、食べてみたら美味しかったです。

もう時間がないので手抜きです。アルミホイルで包むのは省いて燻製しました。

カマンベールチーズはちょっとまだらですがハムはこの通り美味しそうに焼けました。ハムは子どもたちに食べられ、カマンベールチーズは僕にも少し分け前がありました。美味しかったです。

ホタテもこの通り。燻製にすると良い香りが食材に付いてこんなに美味しくなるとは驚きでした。
このように、100円中華鍋を使った燻製方法は大成功となりました。燻製時間が10分前後と短く、道具も手軽に用意できるのでおすすめです。
後日、自宅の狭い庭で、家族でお出かけする前の短い時間にシシャモの燻製を作ったら、小6むすめが「え、今やってたの!?」と驚いて美味しそうにパクついていました。勝った。
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