行ったのが7月半ばとかなり前の話になりますが、茨城県にある古河市三和ふるさとの森で、シロスジカミキリやミヤマカミキリほかたくさんの昆虫を見てきたようすをレポートしたいと思います。
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捕ったカミキリムシをネット図鑑で調べたらニセビロウドカミキリでした。 この公園に行くのは初めてで、たどり着けるかちょっと緊張してました。なにしろ下のような地図サイトにも公園名が記載されてないし、周辺の道幅がせまそうなのです・・・。
なお、下のGoogleマップには、今回うちが県道56号線を通って行ったときのルートを示してます。
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古河市三和ふるさとの森 - Google マップカーナビを設定するときの住所は「茨城県古河市東諸川711-1」です。
Googleマップは細い道が薄い色で表示されて見づらいので、古河市三和ふるさとの森の周辺を見るときは航空写真に切り替えるか、下のるるぶのページにリンクされている地図を見るのがわかりやすいと思います。
■古河市三和ふるさとの森(茨城県):全国日帰りバーベキュー&キャンプ場2012:るるぶ.com
地図のリンクほか、バーベキューをやる場合の利用料金や用具レンタルの情報がまとめられてます。
それでは、行ってきたようすをご覧ください。
画像はすべてクリックで拡大表示します。

上に掲載した地図の最後の右折をすると、このような細い道になります。左に茶畑があります。公園の看板もないのでこの道で正しいのか心配でした。

車のすれちがいが厳しいほど道が細くなりました。この先に公園なんてあるのか・・・?

左側の手入れされた段々の斜面に、公園がありそうな希望の光が見えてきました。

出ました、駐車場です。20台くらいとめられるようです。

公園です。「古河市三和ふるさとの森」に間違いなし。ホッとしました。

長いローラー滑り台や大型アスレチック遊具があります。

案内板です。よく見ると禁止事項に「動植物や自然を大切にしましょう」とあります。

公園利用上の注意です。公園は大切に、危ない遊び方はしないということですね。

木々に囲まれた階段があります。トトロが出そう。

その右になだらかな斜面の道があるので、そこを上っていきました。

網と虫かごを持ってますが、注意事項に「動植物や自然を大切にしましょう」とあるとおり、つかまえた昆虫は観察したらすべてその場で逃がしました。

ピンボケですが、カマキリの幼虫が何か餌をつかまえて食べてました。

これはクルマバッタモドキの幼虫でしょうか。何匹も跳ねてました。
■田んぼの生き物観察アルバム・田んぼにいたよ・クルマバッタモドキ、アワフキ、オバホタル、ヒメクロオトシブミ、キマダラコヤガ

手持ちの昆虫図鑑によると、これはショウリョウバッタモドキのメスだと思います。

「ブブブ、ブブブブブ、」と不規則な怪しい羽音がするので見てみたら、シオヤアブが交尾してました。オスとメスが逆方向を向いてます。

斜面を上りきったら左に管理事務所があります。

その右奥にはバーベキュー広場があります。
アスレチック遊具がある右のほうに進みました。

アジサイの葉の上にアマガエルがいました。

大型アスレチック遊具です。長いローラー滑り台に連結してます。

シーソーもあります。

この日の気温は35度・・・でも木陰は涼しかったです。では昆虫探し、まいります。

ミノムシ発見。ぶら下がっているのではなく斜めに付いているので、チャミノガのミノムシですね。関連記事:
ミノムシが移動するようす
昆虫を探しながら林の中を進むと公園を囲む細い道が見えてきました。

細道に出て右を向くとこんな感じ。

進んでみると川に出ました。川の周辺の昆虫や水生生物を探したいところですが、小1むすこを連れては危ないので引き返すことに。
林から細道に出たばかりの場所で、妻と子どもたちが騒いでいるので行ってみると、カミキリムシを見つけてました。

大きなシロスジカミキリです。模様は黄色ですが、死ぬと白くなるのが特徴なんだそうです。
シロスジカミキリ - Wikipedia
シロスジカミキリの顔をズーム。ピンボケですみません。シロスジカミキリの顔のアップ写真があるサイトをご紹介します。
■シロスジカミキリ
この顔、まさしく宇宙人ですね。もしくは大怪獣キバギドラという名前を付けたくなります。
こんな大きなカミキリムシは見たことがありません。と言っても定規で比べないとわかりませんね。昆虫探しをするときは定規やメジャーを用意するように気をつけたいと思います。
このシロスジカミキリ、手でつかんでギーギー鳴くようすを観察したあと、網の先にとまらせて歩かせていたら、羽を広げて飛んでいってしまいました。バイバイ、キバギドラ!

細道の周辺の木陰にハグロトンボがたくさんいました。5~6匹くらいいたかな。

小5むすめが網でつかまえた2匹のハグロトンボを地面にしずかに置いたら、なんと死んだふり、擬死です。この後、何事もなかったかのように飛んでいきました。

ハグロトンボの近くに、まっ黒な蝶もいました。クロアゲハのメスか、ナガサキアゲハのオスでしょうか。

今度は、細道を左に進んでみました。

林の反対側は草っぱらです。カマキリやバッタがいそうですが、こんな草むらでブヨに刺された経験があるのでやめておきました。⇒
ブヨ(ブト)に刺されました。症状、治療方法、刺されないための対策調べ。
空を見るとトンボがたくさん。画面の汚れではありません。全部トンボです。

トンボが指に止まるか実験する小5むすめ。しかしトンボは止まらず残念でした。

道沿いでマメコガネとアマガエルを見つけました。

またもやシオヤアブ。こればっかりいました。ちなみにこのシオヤアブに似ているアオメアブに出会ったときの記事はこちらです。⇒
小山総合公園にきのこの山に似ているキノコが生えてました。
これはクルマバッタの終齢幼虫でしょうか。トノサマバッタっぽいけど違う種類なんですね。参考サイトをどうぞ。
■クルマバッタ

こんなオレンジ色がきれいな草花が咲いてました。危うく品種がわからないところでしたが、やっと草花図鑑サイトで見つけました。これはぜったい舌噛む名前。
■ヒメヒオウギズイセン

細道をわざわざ探検してみる。でも何もなさそうなのでちょっと進んですぐ戻るの巻。

戻る途中で、マメコガネがカラカニグモのような蜘蛛に襲われているのを見つけました。昆虫の世界こわッ!
また林に入って遊具広場に戻りました。

その途中でワラジムシ発見。ちょっと飼ってみたいです。飼育しやすそうで自由研究の題材にも良さそう。

さらにナナフシ発見。この中にナナフシがいます。

中央の枝のようなものがナナフシです。6本の足を器用に使って枝につかまり、葉っぱを食べてます。

ナナフシと呼んでますが、触角が短いこの種類はナナフシモドキですね。また来年も繁殖しててちょうだい。じゃあまたねナナフシモドキ。

こちらではナナフシモドキの茶色型が木に貼りついてました。前脚を頭の前でそろえて枝のポーズです。

いろんな昆虫が見られたし、そろそろ帰ろうということで、長いローラーすべり台を滑って芝生広場へ。

この芝生広場でもまた昆虫探ししたんですけどね。暑いのに(笑)。

これはツマグロヒョウモンのオスかな?

ツチイナゴですね。トノサマバッタ並みに大きいです。

そのツチイナゴを小5むすめがつかまえて棒につかまらせたところです。逃げないのが不思議。お腹の先が二つに割れているように見えるのでメスでしょうか。

ツチイナゴの顔をズーム。やはり仮面ライダー系ですね。

トイレに行こうとしたらその先に池が見えました。

池です。また昆虫探しに良さげな場所が。

池はこんな感じです。この右側にはせせらぎもあって散歩に良さそうです。
この池の周辺ではトンボ以外は見つからず、気温35度前後で身体も限界なので、そろそろ帰ることにしました。
すると駐車場付近の木をじろじろ観察する小5むすめ。
「カミキリいた!」の声で駆けつけてみると・・・。

ミヤマカミキリ発見!! これも先ほどのシロスジカミキリ並みに大きいです。本当に定規を持ってこなくて失敗しました・・・。

ミヤマカミキリの頭部をズーム。まゆ毛みたいな模様があっておもしろい顔をしてますね。

ミヤマカミキリを正面から。ミヤマカミキリは触角が下のほうにあるんですね。シロスジカミキリは目がはっきり分かるけど、ミヤマカミキリの目はどれなんでしょう。
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ミヤマカミキリ - Wikipedia■ミヤマカミキリ
キバの手前の小さな丸いのが目なんでしょうかね。カミキリムシによって顔がぜんぜん違うなんて面白いですね。
最後の最後でミヤマカミキリに出会えてラッキーでした。家族みんなの目で探したからこんなにたくさんの昆虫が見られたんだと思います。楽しい一日でした。またいつか行こう!
関連:
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